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【ペンタブDeco01レビュー】
2022年の現行ペンタブで1番のおすすめ!安い!大きい!描きやすい!

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現行ペンタブで一番おすすめなペンタブレットは【XP-Pen社のDeco01】
約6千円を切る値段の安さと使いやすさを両立した超おすすめなお買い得ペンタブレット!
ワコム社ペンタブと比べるとメーカーの知名度が低く心配に思うかもしれませんが
XP-Pen社ペンタブは10年以上前から日本でペンタブ販売している昔からワコムの次に有名なペンタブメーカーです。
ただ昔のXP-Pen社ペンタブは正直使い難く値段もワコムと大差なく印象は悪かったのですが「Deco01」は別物!
本当に細かな部分まで進化していて驚きました。
今回はこのおすすめペンタブ「XP-Pen Deco01」の良い所も悪い所もレビューしたいと思います!
もちろん自腹で購入して徹底的に検証しています。

2022年3月現在は細部を強化されたDeco01 ver2が発売されていますので、そちらがおすすめです。

XP-penペンタブレットDeco01開封

「XPpenペンタブDeco01」の魅力1 大きいペンタブ

Deco01ペンタブは大きくて描きやすい!
2倍近い値段のワコム社ペンタブMサイズよりも大きいです。
Deco01ペンタブの外形寸法は横35cm、縦21cm(ワコム社Mサイズペンタブが横26cm 縦20cm)
Deco01ペンタブの描画範囲は横25.5cm、縦16cm (ワコム社Mサイズペンタブは横21.6cm 縦13.5cm)

描画範囲とはペンが反応する範囲で、例えば描画範囲の左上角にペンを動かすとモニター画面でも左上角にカーソルが動きます。
つまり同じ長さの線を描く際にも小さなペンタブと大きなペンタブではペンを動かす距離が違ってきます。
大きなペンタブは勢いのある活きた線を描きやすくなります。

一般的には肘を軸に大きく手を動かして描く人には大きなペンタブがおすすめ、
手首を軸に細かく手を動かして描く人には小さなペンタブがおすすめと言われます。
……が、実際の所どちらの描き方でも大きなペンタブの方が断然描きやすいです。
それでもこのサイトでは長年小さなペンタブをおすすめしてきました。
それは大小での価格差があまりに大きかったからです(Deco01が発売されるまで大きなペンタブは非常に高価でした)
しかしDeco01は約6千円を切る安さなのにサイズも大きい!もう大きなペンタブをオススメしない理由がありません(笑)

基本的に小さなモニター画面には小さなペンタブ、大きなモニターには大きなペンタブを使う事で、動かす範囲が同期しやすく自然に使えます。
Deco01ペンタブは15インチ以上のモニター画面に最適です。
15インチよりも小さなモニターを使っている場合はワコム社インテュオスSサイズも選択肢。
ただしペンタブとモニターの大きさは理想論であって、例えば小さなモニターに大きなペンタブでも実際使っていればすぐに慣れます。
逆もまたしかりです。

よくあるB5ノートとDeco01ペンタブの大きさ比較

よくあるB5ノートとDeco01ペンタブの大きさ比較
XP-PenペンタブDeco01の大きさ

Deco01ペンタブの描画範囲はB5ノート-2cmぐらい(赤枠の範囲が描画範囲)
描画範囲はだいたいB5ノートぐらい
倍近い値段がするワコム社ペンタブIntuos Smallと比較しても大きさの違いは歴然!
インテュオススモールとの比較

Deco01ペンタブの大きさは本当に使いやすいです。
あとは机上に横35cm 縦21cmのペンタブを置く物理的な場所があるかどうかです。
場所が狭い場合はモニターアームスタンド等も便利です。
写真は27インチのモニターとデスクトップパソコンですが、ノートパソコンでもペンタブは使えます。
Deco01ならばもちろんMac(OS 10.8以降)でも使えます。
ウインドウズは7/8/10に対応しています。
ペンタブの置き場所

「XPpenペンタブDeco01」の魅力2 使いやすいペン

Deco01ペンタブのペンとペンスタンド

電池も充電も不要の専用ペンは約12グラム、長さは約15cm、直径が約1cmです。
よくあるシャープペンシルを少し太くした形と軽さで疲れず握りやすい形状。
ワコムintuosのペンは約9グラムと超軽量なので、比べるとやや重いのですが持ち比べて解る程の差ではありません。
サイドスイッチ(スポイト等のよく使う操作を登録できるショートカットボタン)はワコム製よりもクリック感があって押しやすい。

筆圧をかけた時にペン先が若干1mm以下ほど沈み込みます。
沈み込むといっても安いペンタブのように2mmも3mmも沈み込む事はありませんが
ワコム製ペンはストローク芯以外では沈み込みが無いのでワコムからの買い替えで神経質な人はやや気になるかもしれません。
(はじめてペンタブを買う人はまったく気にならないと思います)

ペンの使いやすさはペンタブ選びの重要な項目です。
ペンの持ちやすさは個人差もありますので出来れば店頭等で実際に使ってみるのがおすすめです。
ワコムやXP-pen(現行モデル)にはありませんが絶対に避けたいのは電池交換や充電が必要なペンです。
重くて疲れるし良い所で充電が切れてイライラするので絶対にやめた方がいいです。
その点でもDeco01ペンタブのペンは合格点です。
形もワコムのような洒落たデザイン性はなく、
武骨な丸太デザインなので個人差で持ちやすい持ちにくいも発生し難い無難なデザインです。


付属ペンスタンドは「ペン立て、替え芯保管(8本付属)、芯抜き」がセットになっています。
XP-Penのペンタブは他社と比べて替え芯(50本)が格段に安いのも利点(ワコムは5本で1000円近くします)
付属ペンスタンドのフタを開けると替え芯が入っています。
芯の交換はペンスタンドの裏にペン先を差し込みクルっと回すだけで簡単(付属説明書にも記載あり)
ペン立てのペンが倒れやすく安定しないのが玉に瑕。

芯の減りは個人の筆圧や使用ソフトにより異なると思いますが、
私の場合は1ヶ月に30時間くらい絵を描いても1本の芯で半年以上はだいたい持ちます。
ペンとペンスタンド付属

Deco01のような大きいペンタブにあると便利な二本指グローブも付属。
大きいペンタブはペンを動かす範囲が増えますが、滑りが良いこのグローブを付けるとイラスト制作が、はかどります。
ただ、集中して描く時は、たしかに描きやすいし作業も捗るのですが……
正直な話し、私も最初は良いと思って使っていたのですが、
お絵かきの合間に何か別の事をする時に脱ぐのが面倒で、すぐにグローブは使わなくなりました (^^;
正直あったら便利だけど、無くても特に困らない的なアイテムです。
Deco01ペンタブに付属の二本指グローブ

パソコンとペンタブを繋ぐ付属のUSBケーブルはType-Cで約1.5mの長さがあります。
もちろん取り外し可能なので、昔のペンタブのように断線したらペンタブ本体ごと買い替えという事もありません。
長さが足りない場合は100円ショップなどでも売っているUSB延長ケーブルも使えます。
Deco01専用USBケーブル
コネクタはペンタブ接続側のみType-Cで、パソコン側は普通のUSB2.0コネクタです。
この付属USBコードでパソコン側のUSB接続端子とペンタブを繋ぎます。
パソコン側のUSB接続端子
USB Type-Cコネクタは上下左右の区別がないシンメトリーデザインが特徴のコネクタです。
これによりコネクタを差し替える事で、右利きでも左利きでもコードが邪魔になりません。
(利き手にペンを持って空いた手で8個のエクスプレスボタンの操作ができます)
Deco01専用USBケーブルの形状

「XPpenペンタブDeco01」の魅力3 使いやすいエクスプレスキー

更に特筆すべきはエクスプレスキー(ファンクションキー)の使いやすい配置とカスタマイズ性の良さです。
エクスプレスキーには使うソフトに合わせて拡大縮小回転やアンドゥなど好みのキーやボタンを設定できます。
贅沢に8個もついているため(ワコムintuosは4つ)余程のショートカットマニアでなければエクスプレスキーに困る事はありません。
利き手のペンで絵を描きながら、空いた手でエクスプレスキー操作が出来て、とても快適に絵を描けます。

例えばソフトがおすすめのオープンキャンバスの場合は、一手戻すアンドゥ(Ctrl+Y)や、ツール切り替えの鉛筆(A)、水彩(D)、消しゴム(S)、
上書き保存(Ctrl+S)、左右反転(F10)、グリッド表示(Ctrl+H)、ツールウインドウ表示/非表示(tab)等を登録しておくと便利です。
もちろん他にもお好みで様々なショートカット操作を登録できます。
スポイトなど、更によく使う操作は、ペンに2つあるサイドスイッチに登録すると良いでしょう。

現在のワコム製ペンタブ「intuos」は使い難い最上部にエクスプレスキーがありますが(とても押し難くほぼ飾りです)
Deco01のエクスプレスキーは直感的に使えて快適!昔のワコムバンブーのような良い配置です。
これだけでもintuosから買い替えても満足できる今一番おすすめのペンタブです。
本当にこのエクスプレスキー配置は素晴らしい!

Deco01のエクスプレスキー8個

「XPpenペンタブDeco01」の魅力4 カスタマイズツールも必要十分

タブレットドライバーと一緒にインストールされるペンタブカスタマイズソフトは高価なワコム製とほぼ同じ事が出来ます。
ペンのサイドスイッチに設定するキーや、タブレットのエクスプレスキーには任意のショートカット操作を設定できます。
ボタンを押すと画面に設定キーがオーバーレイ表示される(ON/OFF可能)ので、何を設定したか解らなくなる事もありません。
筆圧の感度調整も出来ますが、だいたいペイントソフト側で設定した方が、しっくりくるでしょう。
カスタマイズ画面3

マッピングはあまり使う機能ではありませんが、
もし大きいペンタブが描き難いと感じたら描画範囲を任意の大きさに狭める事もできます。
マッピング機能を使えば疑似的にペンタブの描画範囲を狭める事ができるので
少ないペンの動きで長い線を描く事もできます(大ペンタブは小ペンタブを兼ねる!)
カスタマイズ画面2

「XPpenペンタブDeco01」の筆圧感知レベル

Deco01ペンタブの筆圧感知は8192レベルで、これはワコムの最高級モデルIntuosProと同等です。
ワコムIntuos(2018年3月モデル)は4096レベルです(一つ前のIntuosは1024レベル)
ただし単純に筆圧感知レベルが高いから良いペンタブという事はありません

筆圧感知レベルとは、ペンがタブレットに触れた時に圧力をより細かく検知する能力です。
Deco01+筆圧対応ペイントソフトの組み合わせは、筆圧により描かれる線や色の太さや濃度がアナログ画材のように自然に表現されます。
紙に鉛筆で描く感覚のように、太い線を描くには筆圧を強く、細い線を描くには筆圧を弱くします。

筆圧感知レベルは1000以下だった時代のペンタブは良い物と悪い物で大きく変化が見られました。
しかし現代の筆圧感知1024レベル以上のペンタブはどれも大差がありません(どれも大差なく描きやすいです)
またペイントソフト側が1024以上の筆圧感知に対応していない場合は意味がありません。
つまり現行モデルのペンタブ選びで、筆圧感知レベルは、特に気にする要素ではありません。

ただしワコム製ペンタブはON荷重などのカタログに無い性能が非常に高水準のせいか同じ筆圧感知レベルでもXP-Penも含めた他社製よりも自然な描き味です。
今回は値段の安さや、サイズの大きさやボタン配列などの使いやすさも含めてDeco01を一押ししていますが、
純粋に描き味を求めて値段を問わないならばワコムIntuosProがおすすめなのは間違いありません。
あくまでDeco01ペンタブの最大の魅力は約6千円を切る安さです。

「XPpenペンタブDeco01」の付属品を検証

Deco01ペンタブの付属品

付属品
ペンタブレット本体
PO3パッシブペン:電池も充電も不要で軽くて描きやすい専用ペン!
替え芯(8本):これだけあったら毎日描いても何カ月も持ちます
ペンホルダー&芯抜き: 倒れやすくてペンなくしそう
二本指グローブ:滑りやすくペンを大きく動かしやすい
USB(Type-C)ケーブル:取り外し可能。約1.5m
マニュアル:多国語(日本語あり) インストール方法など最低限の説明のみ

「XPpenペンタブDeco01」の欠点

ここまで褒めちぎってきたDeco01ペンタブですが、もちろん欠点もあります。
まずタブレット盤面がワコムペンタブと比較すると傷付きやすいです。
下の写真はまだ50時間程度しか使っていないDeco01ペンタブですが無数の描画傷が目立ちます。
一筆書きで完成するような単純な絵の場合は直前に描いた絵がクッキリ解るほどに跡が残る時もあります。
タブレットに傷がついても描き味が落ちたり壊れたりはしませんが、見た目を気にする人はショックかもしれません。
気になる人はタブレットの上にコピー用紙などを1枚かぶせて描くと良いでしょう。
ペンタブに被せて使う紙で描きやすくなると人気なのはユポ紙です。
Deco01ペンタブのタブレットは傷つきやすい
数千時間と使った最近のワコムペンタブはほぼ無傷なので私の筆圧が強すぎるから傷付いたわけではありません(汗)
ただ15年以上前のワコムペンタブもこのぐらい傷はつきやすかった記憶はありますし、絵を描くのに支障はないので妥協範囲ではあります。

Deco01ペンタブのその他の欠点

描画時にペンがキーキー擦れる音がする時もある:最近のワコムペンタブはほぼ無音。
替え芯に種類が無い:ワコムペンタブは替え芯の種類が多く好みの描き味を追求できる。
エクスプレスキーが稀に反応しない:USBケーブルを抜き差しすると治る。
PC初心者には初回セットアップが難しい:ドライバーのインストール等がワコムと違って全自動でない。

「XPpenペンタブDeco01」の設定と初回セットアップ手順

XP-Pen Deco01ペンタブ接続手順1
Deco01ペンタブ付属のUSBケーブルをペンタブ側とパソコン側に挿します。
ペンタブ側のUSBコネクタは上向きでも下向きでも挿さるようになっています。
利き手に合わせてタブレットの8個のボタンが利き手と逆側になるようにケーブルが邪魔にならない向きで接続します。

XP-Pen Deco01ペンタブ接続手順2
xppenサイトからドライバーをダウンロードしてインストールする必要があります。
以前に他のペンタブを使っていた場合は先に古いペンタブのドライバーを削除する必要があります。
ウインドウズ用Deco01ドライバー Deco 01, Deco 03, Deco 02, Star G430S & Artist15.6, 16 Pro【Win】
Mac用Deco01ドライバー Deco 01, Deco02, Deco 03, Star G430S & Artist15.6, 16 Pro【Mac】
(ペンタブのパッケージにはドライバーディスクは付属しません)

XP-Pen Deco01ペンタブ接続手順3
ダウンロードしたドライバー(XP-PenWin(20180614).zip)を解凍/展開します。
ウインドウズの場合は右クリックして「すてべ展開」します。
Deco01ペンタブのドライバーインストール方法

XP-Pen Deco01ペンタブ接続手順4
展開した「XP-PenWim(20180614).exe」を実行します。
(ソフトウェア使用許諾条件が英語で出るのでOKを押す)
deco01ペンタブのセットアップ接続方法

XP-Pen Deco01ペンタブ接続手順5
あとは「インストール」を押せばドライバーインストール完了です。
(カスタムインストールでインストールするフォルダーを任意に指定できます)

ペン先の感触やボタン類のカスタマイズをするソフトも同時にインストールされます。
Windows10の場合は「最近追加されたもの」に「PenTablet」という名前のソフトがあるので見失う前にスタート項目等にピン止めしておくと良いでしょう。
この「PenTablet」ソフトは起動するとなぜかいきなり最小化状態でタスクバーにしまわれます。
使うにはパソコン画面右下にあるタスクバーのアイコンをクリックしてペンタブカスタム画面のウインドウを表示させる必要があります。
ペンタブカスタマイズ用ソフト

Deco01ペンタブ特集を最後までご覧頂きありがとうございました♪

Deco01ペンタブレットのおすすめまとめ

2018年で一番旬なおすすめペンタブ「XP-Pen Deco01」の魅力は伝わったでしょうか。
私は15年以上ペンタブレビューを書き続けてきましたが、ここまでオススメなペンタブは今回が初めてです。
Amazonには販売元がXP-Pen以外の物もありますが怪しいので「販売元XP-Pen:Amazon.co.jpが発送」の商品をおすすめします。
以下のリンクは「販売元XP-Pen:Amazon.co.jpが発送」の正規ルートのXP-Pen Deco01です。

XP-PenペンタブDeco01

外寸:横35cm 縦21cm
描画範囲:横25.5 縦16

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その他のおすすめXPpenペンタブ 最新型Deco02

Deco01の欠点を改善した最新型
傷付き難いタフなボディ! 拡大縮小等を直感的に操作できるダイヤルキー! 消しゴム付き新型ペン! 
2022年1月現在では、Deco01よりも3000円ほど価格が高いのが難点です。
ちなみにDeco03は、Deco02よりも古いモデルですが高級機です。

XP-PenペンタブDeco02

外寸:横36cm 縦21cm
描画範囲:横25 縦14

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まとめ

1番おすすめは価格と性能のバランスが良いDeco01
予算に余裕があれば最新型のDeco02がおすすめです。

2022年3月現在は細部を強化されたDeco01 ver2が発売されていますので、そちらがおすすめです。